ナマコって一体いくらなの?

「ナマコの市場価格ってどれくらい?」

ナマコの話題になると必ず聞かれます。
日本ではあまり馴染みのないナマコが、いくらで取引されているのか想像することも難しいかもしれません。
中国では「高級品」として扱われ一般的知識も根付いていることから、市場価値を想像できる方は多くいます。(少なくとも日本人よりナマコ知識はある)



ここでは一旦「乾燥ナマコ」の市場価値についてお伝えします。

▶︎乾燥ナマコの相場(値段)とは
中国で乾燥ナマコ1kgに付けられる値段は大体40~50万円です。青森産乾燥ナマコで、35~40万円の値が付きます。(もちろんものにより変動する)まさに超高級品と言えます。
中国では、ナマコのトゲがあるものとないもので区別します。トゲがあるものは「刺參(ツシェン)」と呼ばれ、質の高い宴会料理などで振る舞われます。乾燥ナマコの中でも日本産の「マナマコ」は最も人気が高く親しまれています。一方、トゲのないものは「光參(キンコ)」と呼ばれ、値段が手頃で入手しやすいことから、気軽に食べられるナマコとして人気です。

ここ10年の間で、ナマコの流通単価は5倍以上になっています。更に、ナマコの中では絶滅危惧種に指定された種類もあります。マナマコやトゲクリイロナマコ、チリメンナマコ、イシナマコ、ハネジナマコ、バイカナマコなどが絶滅危惧種に指定されました。
供給が追い付かない現状、ナマコの養殖も進められていますが、まだ養殖が成功し供給に追いついている状態ではありません。完全養殖が実現すると需要と供給のバランスを整えることができますが、現在では技術進歩の発展に期待する他ありません。
中国で最も珍重されている北海道産乾燥ナマコは、他の地域で育ったナマコより成長が遅いと言われています。豊富なエサを食べてゆっくりと成長していくのが特徴です。このような点も乾燥ナマコが高くなる理由の一つと言えるでしょう。

中国で高級食材と言われる食材はトラブルが多いです。例えば、フカヒレに関して、白くするために水銀が使用されたり、干しアワビはコレステロール値が高い、ツバメの巣は環境破壊に繋がることなど、様々な問題や課題に直面しています。このような状況下において、より一層乾燥ナマコが注目されるのです。

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